甲子園熱戦の英雄たち 県岐阜商・坂口のサヨナラ打&東洋大姫路・木下の不屈の投球劇
甲子園準々決勝で県岐阜商・坂口路歩が延長11回サヨナラ打を放ち、東洋大姫路・木下鷹大が逆境で8回無失点の好投。侍ジャパン候補の活躍と熱戦の軌跡を詳細リポート。

死闘を制した県岐阜商の4番打者
坂口路歩(3年・一塁手)が延長11回タイブレークの緊迫した局面で、鮮やかなレフト前サヨナラ安打を放ちセンバツ覇者・横山悠率いる強豪を撃破。5回にはライト線へのタイムリーツーベースで追加点を稼ぐなど、今大会4試合で4本のタイムリー安打を記録。190cmの長身から放たれるパワフルなスイングと、勝負所での集中力が光りました。
逆境に咲いた東洋大姫路のエース
木下鷹大(3年・投手)は2回ノーアウト満塁の絶体絶命のピンチから救援登板。変化球と制球力を武器に5回以降は完全投球を披露し、8回を無失点に抑える粘り強い投球でチームの逆転可能性を最後まで残しました。春以降の急成長が注目され、プロ球団スカウトから「将来的なドラフト候補」との評価も。
侍ジャパン候補の躍動
山梨学院・横山悠(3年・捕手)は今大会10打数8安打(打率.800)の驚異的成績を更新。U-18代表合宿経験を活かしたリード技術と、6回のセンター前タイムリーなど勝負強さが際立ちました。今夏のU-18ワールドカップ日本代表候補としての活躍が期待されます。
データで見る決勝戦展望
- 県岐阜商:チーム打率.342(大会3位)・防御率1.89
- 東洋大姫路:被安打率.198(大会1位)・奪三振率8.5
次戦の準決勝では両校のエース級投手の対決が予想され、戦術面でも捕手の采配が勝敗を分ける鍵となりそうです。