異色の背景を持つ帝京科学大野球部の挑戦
専門職を目指す学生たちが集う帝京科学大野球部。相良監督の指導理念や新たな挑戦について探る。

異色の背景を持つ帝京科学大野球部の挑戦
帝京科学大野球部は、理学療法士や柔道整復師を目指す学生たちが中心となる異色のチームです。監督の相良光紘氏は、全国トップレベルの学生リーグに参戦する中で、学業との両立を図りながら選手たちに野球を続ける機会を提供したいと考えています。
理学療法士・柔道整復師としての意識
相良監督は、野球部員が国家資格取得を目指していることに特別な意義を見出しています。彼は、「資格取得に向けた勉強と野球部の両立に挑戦しています。選手には、野球を通じて人生の強みを作ることを望んでいます」と語っています。これにより、選手たちは将来にわたってスポーツを楽しむ基盤を築いていくことができます。
効率的で意識の高い練習環境
新入生を含む部員は約53人。練習は平日の午前8時から9時までの短時間の集中型。相良監督は、「短期間で質の高い練習を実施することが重要です」と強調しています。彼は短距離走のスタイルを採用し、選手たちに短い時間で全力を尽くす訓練を行うことを求めています。
スポーツと学業の調和
相良監督は、選手たちが「授業が最優先」と認識していることを誇りに思っており、アルバイトなど他の活動にも取り組むことを推奨しています。このアプローチは、選手たちに自分自身の道を見つける自由を与え、モチベーションを高めます。
知識を生かしたユニークな実習
選手たちの強みは、理学療法や柔道整復の専門知識です。「日本一ケガに強い野球部」を目指し、実習の一環として自己管理に取り組む姿勢が求められています。アップやトレーニングは、彼らが学んだ知識を活かして行われており、これが実践の場となっています。
未来への期待
相良監督は、今春のリーグ戦に向けて「高校時代に良い思いをできなかった子が多いが、大学でも野球がやりたいという思いを持っている。それを楽しみにしたい」と期待を寄せています。部の活動を通じて、選手たちが成長し、喜びを見出していくことが期待されています。