ダンスパートナーの伝説:サンデーサイレンス産駒のGI初制覇から30年
1995年のオークスでGI初制覇を果たしたダンスパートナーの軌跡を振り返ります。名種牡馬サンデーサイレンスの産駒としての栄光と、武豊騎手の鮮やかな騎乗を紹介。

ダンスパートナーのGI初制覇
1995年のオークスで、名種牡馬サンデーサイレンスの産駒として、牝馬で初めてGI制覇を果たしたのがダンスパートナーでした。デビュー2戦目から3戦連続で2着だったものの、名手・武豊騎手の鮮やかな差し切りで、世代の頂点に立つことができました。
血統とデビュー
ダンスパートナーは父サンデーサイレンス、母ダンシングキイ、母の父Nijinskyという血統を持ち、日本の血統地図に革命をもたらす存在でした。デビューは年が明けた1月の小倉で、新馬戦では能力の違いで完勝しました。しかし、2戦目からエルフィンS、チューリップ賞、桜花賞と3戦連続で2着となり、スタートが大きな課題であることが明らかになりました。
オークスの勝利
大目標のオークスでは、発馬はやや遅れましたが、2400mの距離と武豊騎手の冷静な判断が功を奏しました。後方で脚をため、3〜4角で外目を進出。直線でも外に進路をとり、残り300mで早くも先頭に立ちました。2着のユウキビバーチェに1馬身3/4差をつける完勝で、ゴール後の武豊騎手の大きなガッツポーズは多くのファンの記憶に残るものとなりました。
レースの評価
勝ち時計の2分26秒7は、翌週の日本ダービーのタヤスツヨシの2分27秒3よりも0秒6速いものでした。レースのインパクトはもちろん、数字の面でも高い評価を得る一戦となりました。