ニックスの新たなリーダー、ブランソンのクラッチプレーがチームをカンファレンス決勝へ導く
ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンが、チームを25年ぶりのカンファレンス決勝に導いた。彼のクラッチプレーが注目を集めている。

ニックスの新たなリーダー、ブランソン
ニューヨーク・ニックスは、今年のプレーオフで2000年以来のカンファレンス決勝進出を果たしました。この快挙の中心には、ジェイレン・ブランソンの活躍がありました。現地時間5月21日(日本時間22日)からインディアナ・ペイサーズとのシリーズがスタートする中で、元NBA選手のギルバート・アリナスはブランソンを高く評価しています。
ブランソンのキャリアと活躍
2018年のドラフト2巡目全体33位でダラス・マーベリックスに入団したブランソンは、2022年にニックスへ移籍しました。加入初年度から平均24.0点をあげ、続く23-24シーズンにはリーグ4位の平均28.7点、6.7アシストでシーズンMVP投票5位、自身初のオールNBA2ndチームにも選出されました。
今シーズンも平均26.0点、7.3アシストとチームを牽引し、2年連続でオールスター出場を果たしました。さらに、試合の勝負所で最も活躍した選手に贈られるNBA最優秀クラッチ選手賞も受賞しました。
クラッチプレーの実績
ブランソンはレギュラーシーズンのクラッチシチュエーション(第4クォーターまたはオーバータイムの残り5分で点差が5点以内の状況)でリーグトップの平均5.6点を記録しました。その状況下で、フィールドゴール成功数(52本)でリーグ1位、総得点(156点)で2位、総アシスト数(28本)で3位という結果を残し、出場した28試合のクラッチゲームにおいて、ニックスを17勝11敗の成績に導きました。
プレーオフでの活躍
ニックスはプレーオフ1回戦でデトロイト・ピストンズをシリーズ4勝2敗で破り、カンファレンス準決勝では昨季王者のボストン・セルティックスと激突しました。セルティックスがジェイソン・テイタムを故障により第4戦で失うアクシデントに見舞われた中、ニックスは3勝2敗で迎えた第6戦でブランソンとOG・アヌノビーが23得点をあげるなど38点差の大勝を飾り、カンファレンス決勝に駒を進めました。
アリナスの評価
元NBA選手のアリナスは、『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『All The Smoke』に出演した際、ブランソンへの期待を口にしました。
「ブランソンには、特定のタイプの選手にしか与えられないスキルがある。それは、(マイケル)ジョーダンにも、コビー(ブライアント)にもあった。ブランソンは精神的に、第4クォーターのコビーに最も近い存在だと思う。それまでシュート20本をすべて外していても、残り5分では違う。チームを背負う存在になる。そのスキルを見つけるのは難しい。彼はそれを持っている男だ」
今後の展望
1回戦で平均31.5点、カンファレンス準決勝で平均26.2点をあげてきたブランソンが、マブズ時代の2021-22シーズン以来となるカンファレンス決勝でどんなプレーを見せるのか注目が集まっています。