【NBA】ペイサーズが歴史的大逆転!ニックスを下しイースタン決勝第1戦を制す
NBAプレーオフのイースタン・カンファレンス決勝第1戦で、インディアナ・ペイサーズがニューヨーク・ニックスを138-135で下し、歴史的大逆転を果たした。

劇的な勝利
NBAプレーオフのイースタン・カンファレンス決勝第1戦が現地5月21日に行われ、アウェーのインディアナ・ペイサーズ(第4シード)がニューヨーク・ニックス(第3シード)に138-135で勝利を収めた。この試合は、NBA史に残る大逆転劇として記憶されること間違いなしだ。
試合の流れ
両チームは序盤から一進一退の攻防を繰り広げた。第4クォーターに入り、ニックスが14連続得点を含む17-2のランを仕掛け、残り6分26秒に最大17点のリードを築いた。この時点で勝敗は決したかと思われたが、ペイサーズは諦めなかった。
ペイサーズの反撃
アンドリュー・ネムハードとパスカル・シアカムの得点で点差を詰めると、交代で入ったアーロン・ネスミスが残り5分から3ポイント6本連続成功と猛スパーク。フリースローも決めて残り12秒で123-124と1点差に迫った。
ハリバートンの決勝弾
その後、ニックスがフリースロー1本を決め、2点差で迎えたペイサーズ最後の攻撃。タイリース・ハリバートンが一度ドライブでペイントエリアに進入後、3ポイントラインまで下がって逆転のショットを放つ。ボールはリングを跳ねたのち、ネットに吸い込まれ、その瞬間ペイサーズの選手たちはハリバートンを中心に歓喜の輪を作った。
延長戦の決着
この1本はレビューの結果、ハリバートンがわずかに3ポイントラインを踏んでいたため2ポイントになったものの、残り6分半で17点を追いついたペイサーズの勢いは止まらない。延長でも4点を先行されながら、ネムハードが7得点、オビ・トッピンが残り1分から2本のダンクを決めて接戦をモノにした。
歴史的背景
試合後、ペイサーズ球団公式Xが投稿したデータによると、過去27年間のプレーオフにおいて、残り2分50秒時点で14点以上リードされたチームは0勝970敗だった。また、NBAが試合の詳細データの統計を開始した1996-97シーズン以降、プレーオフの第4クォーターまたは延長の最後の50秒間で7点以上のビハインドを背負ったチームは4勝1702敗。4/1702=勝率0.235%という奇跡的な確率だが、なんと今回の勝利を含め3勝が今プレーオフのペイサーズが記録したものとなっている。
選手の活躍
劇的な形で白星発進を飾ったチームは、殊勲のハリバートンが31得点、11アシスト、反撃の立役者ネスミスが3ポイント8/9でプレーオフ自己最多の30得点(第4クォーター20得点)を奪取。一方、ホームで痛恨の負けを喫したニックスはジェイレン・ブランソンが43得点、カール・アンソニー・タウンズが35得点、12リバウンドを記録した。
今後の展望
衝撃の幕開けとなったカンファレンス決勝は今後、どちらかが4勝をあげるまで中1日で進んでいく。再び聖地マディソンスクエア・ガーデンで行なわれる23日(日本時間24日)の第2戦も、必見のゲームとなりそうだ。