デマー・デローザンが語るNBAキャリアの秘訣:酒を飲まないライフスタイル
NBAスター、デマー・デローザンが酒を飲まないライフスタイルとその理由を語る。35歳を迎えても第一線で活躍する秘訣とは。

現地時間6月10日(日本時間11日)、『WY Network』によるドゥエイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)の番組『Time Out with Dwyane Wade』が公開された。今回ゲストで出演したのは、サクラメント・キングスに所属するデマー・デローザン。198㎝・100㎏のウイングは、2009年のドラフト1巡目9位でトロント・ラプターズから指名されてNBAキャリアを始動した。
ラプターズでスコアラーとして頭角を現わし、キャリア5年目の2013-14シーズンにオールスターへ初選出されると、その後は球宴の常連となり、オールNBAチームにも名を連ねるスター選手へ成長。これまでラプターズ、サンアントニオ・スパーズ、シカゴ・ブルズに所属し、今季はキングスへ加入。新天地で迎えたキャリア16年目のシーズンも、77試合の出場で平均22.2点、3.9リバウンド、4.4アシスト、フィールドゴール成功率47.7%をマークした。
ペイントエリアとミッドレンジ、ロングレンジから満遍なくショットを繰り出す35歳のベテランは、磨き抜かれたフットワークとムーブの数々で相手を惑わし、高精度のジャンパーで得点を奪取。30代中盤でもエリートスコアラーに君臨するデローザン。この番組内で「お酒を飲んだことがない」という驚きの私生活を明かしていた。
「これは継続していくことなんだ。僕からすれば、自己犠牲を払うことから始まっている。出かけることもないし、酒も飲まない。僕は人生で一度も酒を飲んだことがないんだ。酒を飲むことが間違いだと言っているわけじゃない。けど僕は一滴も口にしたことがない。一度もないんだ」
飲酒することでリラックス効果が出ることもあれば、ポジティブな気分転換につながるケースもある。もちろん、過剰摂取で体重増量、あるいはアルコール中毒に陥る危険性もあるため、その人に見合った飲酒の習慣を理解して実践していくことが最良の選択となる。
デローザンが酒を口にしない理由。それは「僕のゴールはできるだけ長い間バスケットボールをプレーしていくこと」だから。そのためならいろんなことを試して自身の身体にとって良いことを探求してきたという。第一線で活躍し続けるため、自らに制約を課し続けるデローザン。その結果、35歳を迎えた現在もエリートクラスのパフォーマンスを披露することができるのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)