18歳の新星・佐藤龍之介がA代表入り!W杯予選での最年少記録更新に期待
18歳の佐藤龍之介が日本代表に初選出。W杯予選での最年少記録更新に注目が集まる。

佐藤龍之介、A代表初選出
日本サッカー協会は23日、6月に行われる26年W杯アジア最終予選2試合に臨む日本代表メンバー27選手を発表した。U―20日本代表のMF佐藤龍之介(18=岡山)ら7選手が初のA代表入り。8大会連続8度目の本大会出場を決めた前回3月の活動から14人が入れ替わるフレッシュな編成となった。
最年少でのW杯予選出場
6月5日のオーストラリア戦で国際Aマッチデビューすれば18歳232日で市川大祐、久保建英、小野伸二に次ぐ歴代4位の年少記録。2次予選では久保の18歳98日があるが、最終予選では香川真司の19歳212日を上回る最年少出場記録となる。さらに得点すれば金田喜稔の19歳119日を超える歴代最年少記録を更新する。
佐藤の驚きと期待
思いがけぬ吉報に佐藤本人は驚きを隠せなかった。この日の朝にA代表入りを告げられ、「全然(クラブの)練習にも集中できなかった」と言い、こう続けた。「(A代表は)雲の上みたいな存在。名字で呼び捨てにするのが当たり前の選手しかいない。まだ実感が湧かない。マジでビックリ。語彙(ごい)力がなくなる」
山本昌邦ダイレクターの期待
この新星に山本昌邦ナショナルチームダイレクターは98年のW杯フランス大会に出場した小野の例を挙げ、A代表経由でのU―20W杯(9月、チリ)や、28年のロス五輪の活躍に期待を込めた。さらに、森保一監督は「自分の殻を破る成長をしてほしい」と、常連組に対する底上げを渇望する。
佐藤の決意
佐藤は16歳だった23年8月に飛び級でFC東京とプロ契約を締結。今季は活躍の場を求めて岡山へと期限付き移籍を決断した。1メートル71のアタッカーはここまでリーグ12試合3得点と飛躍を遂げ、「決断が無駄ではなかった。この道を信じて頑張って良かった」と言葉にする。「W杯はずっと小さい頃からの夢。必ずあのピッチに立ちたい。次のW杯を視野に頑張りたい」。18歳の「ワクワクする」挑戦が幕を開ける。
久保建英のリーダーシップ
森保監督が久保を「リーダー」に指名した。三笘、堂安ら常連組の招集を見送った理由を「年間を通して出場試合数が多い選手、ケガが多い選手を今回は招集しない」と説明。今季公式戦51試合に出場している久保もその対象となるが、指揮官は「経験値が低いメンバーが多く招集されている。そこで彼には新たに入ってくる選手たちのリーダー役として、同世代の選手に接してもらえれば」と期待を込めた。