NBAプレーオフ2025:ペイサーズが劇的逆転でイースト決勝初戦を制す
2025年NBAプレーオフ、イースト決勝初戦でペイサーズが劇的な逆転勝利を収め、シリーズの主導権を握りました。

ペイサーズが劇的逆転で勝利
2025年5月22日、NBAプレーオフのイースタン・カンファレンス・ファイナルが幕を開けました。インディアナ・ペイサーズは、ニューヨーク・ニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデンで第1戦に臨み、驚異的な逆転劇を演じました。
試合のハイライト
試合はニックスのジェイレン・ブランソンが43得点、カール・アンソニー・タウンズが35得点と活躍し、ペイサーズは第4クォーター残り3分半で14点差を追う展開でした。しかし、ペイサーズはアーロン・ニスミスの3ポイントシュートやタイリース・ハリバートンの長距離砲で猛追。残り58.1秒に9点差となっても、ニスミスの3ポイントが連続で決まり、残り7.1秒でOG・アヌノビーがフリースローを決めて2点差に追いつきました。
ハリバートンの劇的同点弾
ペイサーズのハリバートンは、残り時間わずかで素早くボールを持ち込み、ロングレンジショットを放ちました。このショットは一度リムに当たって上方へ跳ね上がりましたが、見事吸い込まれて同点となり、ペイサーズは延長戦へ持ち込みました。
延長戦の決着
延長戦でもリードチェンジを繰り返した両チームでしたが、1点リードで迎えた残り15.1秒にオビ・トッピンのダンクでペイサーズがリードを3点へ広げました。ニックスはタイムアウト明けにブランソン、タウンズが同点を狙って3ポイントを繰り出しましたが、ミスとなり、最終スコア138-135でペイサーズが勝利を収めました。
ペイサーズの活躍
この日のペイサーズは、ハリバートンが31得点11アシスト、ニスミスが30得点2ブロック、パスカル・シアカムが17得点5リバウンド6アシスト2スティール、アンドリュー・ネムハードが15得点4リバウンド4アシスト、マイルズ・ターナーが14得点5リバウンドを記録しました。
歴史的な逆転
第4クォーター残り3分14秒から23得点の集中砲火を見せたペイサーズは、『Elias Sports Bureau』によると、プレーオフの第4クォーターまたは延長残り1分で9点以上を追う展開に陥ったチームが1998年以降0勝1414敗だった中で、見事歴史を作り上げました。
ハリバートンのコメント
ハリバートンは、第4クォーター終盤に劇的同点弾を沈めた後、ペイサーズのレジェンド、レジー・ミラーが1994年のカンファレンス決勝でニックスファンとして知られるスパイク・リーへ見せた“チョークサイン”を披露しました。ハリバートンは、「計画していたわけじゃないんだ。みんなが昨年のどこかでやってほしいと望んでいたけど、あの時は適切な時じゃなかった。(今日は)正しい時だと思った。…けど、あれが2点と分かっていたら、やらなかっただろうね」と語りました。
次戦への期待
ペイサーズは第4クォーターの窮地から挽回し、延長の末に勝利を手にしました。24日の第2戦ではニックスの逆襲が容易に予想できるだけに、どんな展開になるのか目が離せない試合になりそうです。