侍ジャパン強化と野球振興:熊崎勝彦元コミッショナーの夢を追って
熊崎勝彦元コミッショナーの夢である侍ジャパン強化と野球振興について、長嶋茂雄賞創設の動きとともに探る。

6月3日に89歳で死去した「ミスタープロ野球」こと巨人長嶋茂雄終身名誉監督の功績を後世に残すべく、「長嶋茂雄賞」創設の機運が高まってきた。ソフトバンク王貞治球団会長(85)は16日、群を抜いた長嶋氏の功績を次世代と共有していく必要があるとした上で、同賞の創設について「いずれ、そうなるでしょう」と断言した。
プロ野球元コミッショナーの熊崎勝彦氏(故人)は、日刊スポーツが2015年(平27)12月に行ったインタビューで「夢3題」として打撃賞の創設を力説していた。前年、ヤクルト山田とソフトバンク柳田が、3割30本30盗塁の「トリプルスリー」を同時に達成。流行語大賞まで獲得したが、該当する賞がなかったため、打者専門の特別表彰は受けなかった。
「沢村賞はピッチャーのもの。大変な賞で、伝統があるけど、これから50年、100年とやっていく中で、打撃でも名だたるような賞というものを、設けたい気持ちはあるんだよ」
「素晴らしい方がおられるじゃないですか。そういう人たちの賞というものを設けたいな、って気がある。難しいと思うよ、基準の置き方は。だけど何でピッチャーだけあって、打撃はないのか。夢ですよ」
野球振興という理念の中で、1つの夢として置いた。夢の残り2題は「侍ジャパンの強化」と「地域活性化」だった。
侍ジャパンの強化
熊崎氏は、侍ジャパンの強化を重要な目標としていた。国際舞台での活躍を通じて、日本の野球を世界に広めることが目的だった。
地域活性化
また、地域活性化にも力を入れていた。野球を通じて地域の経済や文化を活性化し、多くの人々に野球の魅力を伝えることを目指していた。
熊崎氏の夢は、長嶋茂雄賞の創設や侍ジャパンの強化、地域活性化を通じて、今後も引き継がれていくことだろう。