ムーキー・ベッツの技術と一貫性

ムーキー・ベッツは、身長178センチ、体重81キロとメジャーリーグでは小柄に分類される選手です。しかし、彼は11年連続で2桁本塁打を放ち、屈指の万能選手として将来の殿堂入りも確実視されています。その理由を、ドジャースのコーチに聞きました。

打撃技術の卓越

クリス・ウッドワード一塁コーチは、ベッツの打撃技術について次のように語っています。「彼は全体重をボールに伝える技術がずば抜けています。タイミング、下半身から上半身、そして手へと繋がる一連の動きをシークエンスと呼んでいますが、彼のスイングを分解し、複数のツールを用いて計測すると、彼は球界全体でも最高レベルです。」

守備の多様性

ベッツは外野手として6度ゴールドグラブ賞に輝いていますが、2023年からは遊撃手にも挑戦しています。米データサイト「ファングラフス」算出のDRS（守備防御点）では、遊撃部門でニック・アレンに次ぐリーグ2位の好数値を叩き出しています。ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督も、「いずれ遊撃手としてもゴールドグラブ賞が獲れる」と太鼓判を押しています。

小柄な選手の活躍

ベッツは同僚である193センチの大谷翔平投手やフレディ・フリーマン内野手と並ぶとひと回り小さいですが、それでも世界最高峰の舞台で長年活躍し続けています。その秘密は、彼の一貫性と卓越した技術にあります。