宮原&青柳が新ベルトで世界タッグV3達成!鈴木&真霜が次期挑戦表明
宮原健斗と青柳優馬が新調ベルトを手に世界タッグV3を達成。鈴木秀樹と真霜拳號が次期挑戦を表明し、夏の大一番へ向けて火花を散らす。

新ベルトでV3達成
7月17日、東京・後楽園ホールで開催された「サマーアクションシリーズ2025」で、世界タッグ王者の宮原健斗&青柳優馬組が大森北斗&タロースの北斗軍を退け、王座3度目の防衛に成功しました。新たにお披露目された世界タッグのベルトを手にした宮原と青柳は、全日本プロレスの歴史をつなぐ“第100代王者”として新時代の扉を開きました。
試合のハイライト
試合前、場内に注目の空気が漂いました。長年使用されてきたインターナショナル・タッグとPWF世界タッグの伝統ある2本のベルトはこの日をもって役目を終え、新調されたデザインが公開された瞬間、会場には大きなどよめきが広がりました。
リング上では、2メートル超の巨体・タロースが王者組を徹底的に追い詰めました。セコンドからの度重なる介入、さらに大森の反則気味の攻撃も重なり、序盤から青柳が孤立。しかし、中盤以降に光ったのは“ビジネスタッグ”の連携でした。青柳が北斗軍の合体攻撃を機転で回避すると、宮原が場外でタロースを抑え込み、その隙を突いて青柳が大森をロックスターバスターからのTHE FOOLで沈めました。試合時間は17分15秒、王者組が渾身の勝利を手にしました。
次期挑戦者登場
勝利の余韻が残る中、突如として鈴木秀樹がリングに登場。続いて真霜拳號も現れ、次なる挑戦者として名乗りを上げました。鈴木は冷ややかに問いかけます。「青柳優馬、最近ふざけすぎてませんか? 私が『全日本プロレスの象徴は宮原健斗だ』と言ったのに、その直後に『髪の毛をかける』だの『名前をかける』だの……象徴に対して、ふざけすぎじゃないですか? 本気でやれますか?」
この言葉に青柳は即答しました。「本気です」。言葉少なに、だが強く言い切りました。対する宮原も一歩前に出ます。「鈴木秀樹。俺はお前にチャンピオン・カーニバルで負けてるんだよ。借りもあるんだよ」と鋭くにらみつけました。
決戦の舞台
両者の間に火がついたのは明白でした。決戦の舞台は8月3日、大田区総合体育館。真夏の大一番に向けて、挑戦者と王者の火花がすでに散り始めています。
バックステージでのコメントも、両者の覚悟を物語っていました。宮原は「このニュータイプのベルトと鈴木秀樹、真霜拳號、オマエらとなら、この夏のフェスティバルを世の中に感じさせられそうな気がするよ。8.3大田区、真霜拳號、鈴木秀樹、勝負だ」と呼びかけると、青柳は新ベルトに言及しつつ意気込みを語りました。「このベルトに俺たちビジネスタッグの汗を染み染みにさせて、俺たちの匂いをこびりつけてやる」
伝統と革新のせめぎ合いの中で、全日本の“象徴”は次なる防衛戦へと向かっていきます。かつての名レスラーたちが巻いてきたタッグの象徴――その継承者としての責任を、宮原と青柳がその肩に確かに背負いました。