角田裕毅、ベルギーGP予選で大躍進!メキース代表の英断が鍵
角田裕毅がベルギーGP予選で7位に躍進。メキース代表の英断がその鍵となった。

角田裕毅の大躍進
2025年7月26日、ベルギー・グランプリ(GP)予選において、レッドブルの角田裕毅(25)が予選3回目(Q3)に進出し、7位という好成績を収めました。これは彼がレッドブルに昇格して以来の予選最高位であり、強烈なパフォーマンスを発揮しました。
メキース代表の英断
この躍進の背景には、今回のレースから指揮を執るローラン・メキース新代表(48)の「大英断」がありました。メキース代表は、これまで角田にまわさず、フェルスタッペンに集中して投入していたアップデート(改良)を、角田のマシンに投入することを決定しました。
マシンのアップグレード
予選直前に角田のマシンをアップグレードした結果、彼はパワーアップしたマシンを駆り、これまでの不振がうそのように見事なドライビングを発揮しました。その結果、4位のフェルスタッペンに肉薄する7位に躍進し、1分41秒284という鮮烈なスピードを披露しました。
リスクを負った決断
メキース代表は、角田のマシンをアップグレードするというリスクを負うことを決断しました。英モータースポーツ専門メディア「フォーミュラレーサー」によると、レッドブルは、RB21(今季マシン)の最新フロアアップグレードのうち、唯一残っていたスペアパーツをフェルスタッペンのために残す選択肢もありましたが、メキース代表は角田のマシンに新しいフロアを装着することを選択しました。
異例の決断
この決断は、これまでのレッドブルでは極めて異例でした。フェルスタッペンが常に最優先のチームづくりで、長年指揮した前任のクリスチャン・ホーナー氏ならば、角田のためにフェルスタッペンがリスクを負う決断は絶対にありえなかったでしょう。
メキース代表の信頼
レーシングブルズ時代から角田と強固な信頼関係を築いていたメキース代表が、批判を覚悟で愛弟子のために出した指令が功を奏しました。メキース代表は「この結果は、全員の努力の甲斐があった。彼のパフォーマンスを非常に高いレベルへ引き上げるのに間違いなく役立った」と胸を張りました。
今後の期待
角田がこのままフェルスタッペンと同じように表彰台を争えるレベルになれば、常勝軍団復活への期待も高まります。27日の決勝で角田がどんな走りを見せるのか、世界中から注目の的となりそうです。