高校野球の新時代:来春の選抜大会からDH制導入で投手負担軽減
2026年から高校野球の選抜大会でDH制が導入され、投手の負担軽減と選手の活躍機会が増える新時代が到来。


日本高野連は2025年8月1日、大阪市内で理事会を開催し、2026年から高校野球の選抜大会で指名打者(DH)制を導入することを決定しました。この新ルールは、春の第98回選抜高校野球大会から適用されます。
DH制のメリット
DH制は、攻撃時に投手に代わって打撃専門の打者を使用できる制度です。これにより、投手は打撃や走塁の負担から解放され、より集中して投球に専念できます。また、守備が苦手でも打力のある選手を起用できるため、個性を生かした戦い方が可能になります。
高野連の見解
高野連は、DH制導入の理由として「投手の健康対策」と「新たな活躍の機会の創出」を挙げています。井本亘事務局長は、「投手が打席に立ち、走者になる機会が減ることで負担が軽減される。個性や多様化の時代の中で、DH制によってさまざまな選手のチャンスが広がれば良い」と説明しました。
背景と展望
高野連は2025年、「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」を設置し、DH制の導入可否について議論を重ねてきました。国際大会や米大リーグ、日本のパ・リーグで既に採用されているDH制は、東京六大学連盟と関西学生連盟も2026年からの導入を決定しており、日本球界全体に広がりを見せています。
この新たな改革により、高校野球は新たな段階に入り、選手たちの活躍の場がさらに広がることが期待されます。