新横綱豊昇龍、故郷・柏市で祝賀パレード 2 万 5000 人が熱狂
新横綱豊昇龍が、千葉県柏市で祝賀パレードを行い、2 万 5000 人のファンと喜びを分かち合った。

1 月の大相撲初場所で 2 度目の優勝を果たし、第 74 代横綱に昇進した豊昇龍(25)が 16 日、千葉県柏市の柏駅周辺で祝賀パレードを行い、延べ 2 万 5000 人の観衆と喜びを分かち合った。柏市によると、スポーツ選手による市内のパレードは初めて。豊昇龍は母国モンゴルから日体大柏高にレスリング留学し、同市で 3 年間過ごした。駅西口と東口の計約 660 メートルのコースを初体験の人力車に乗り、よく通ったラーメン店や焼き肉店の前を通り、太田和美市長、母校の氷海(ひょうかい)正行校長らに迎えられた。「自分にとって日本の故郷。大勢が集まってびっくり。勇気をもらった」と 3 月の春場所(9 日初日、エディオンアリーナ大阪)へ向けて高揚感を漂わせた。沿道には、現在は京都市在住の恩師も駆けつけた。来日当初、母校で日本語講師を務めていた岡田有美子さん(54)だ。豊昇龍が日本語を習得するため尽力した岡田さんは「細くてひょろひょろで。いたずらっ子だった子が横綱になるなんて。信じられない」。腰に締める綱が、強い〝絆〟となっていく。