FA 新加入の日本ハム福谷、移籍後初の対外試合で好投
中日から FA で新加入した日本ハムの福谷浩司投手が、移籍後初の対外試合で好投を見せた。

<オープン戦ヤ・日>3 回に登板し無失点に抑え上川畑(左)とタッチを交わす福谷(撮影・高橋 茂夫) ◇オープン戦 日本ハム 1―2 ヤクルト(2025 年 2 月 22 日 浦添)
日本ハムは 22 日、沖縄・浦添でヤクルト戦とのオープン戦初戦を行った。中日から FA で新加入した福谷浩司投手(34)は 2 番手で登板し、2 回 2 安打無失点で移籍後初の対外試合を終えた。
2 イニング目。福谷が対峙したのは、22 年に 3 冠王を獲得した村上だ。今オフのメジャー挑戦の意向を示している若き強打者に投じた一球は、ここまでの調整の順調ぶりを示した。
「自分の中では“去年こんなボール投げたっけな”って思ってしまうような球だった。球筋とか、力の伝わり方も含めて、ちょっと去年とは違うなっていう感じはあります」
同じセ・リーグで過去 5 年は 15 打数 1 安打と抑え込んでいる村上との対戦は、4 回 1 死だった。初球こそスライダーが外れたが、2 球目以降は直球勝負。最後は外角いっぱいの 145 キロ直球で見逃し三振に仕留めた。9 学年も下の相手だが「去年まではたくさん投げた相手だけど、もしかしたら今年はこれが最後かもしれないという気持ちで、胸を借りるつもりで精いっぱい投げた」と謙虚に語った。
今キャンプは、フィジカル強化の見直しを掲げ、これまでの経験がありながらも、全面的にチームトレーナーのアドバイスに従ってトレーニングを積んできた。「真っすぐに関して言えば、昨年の 1 年間で投げられなかったような真っすぐだった」と手応えを得る。3 回先頭の赤羽には四球を与え「四球を出さないように意識しすぎた」と言う。反省と収穫を得たマウンド。ベテラン右腕はここからさらに、状態を上げていく。(田中 健人)