森保監督が語る東京五輪世代の成長と佐野海舟の活躍 - 日本サッカーの未来
森保一監督が東京五輪世代の成長と佐野海舟の活躍について語り、日本サッカーの未来を展望する。

東京五輪世代の驚くべき成長
2017年10月に東京五輪を目指すチームの監督に就任した森保一監督。最初の活動は、その2か月後にタイで行われたM-150杯だった。当時大学生だった三笘薫や上田綺世、旗手怜央らをメンバーに選び、そこからの7年半で彼らは飛躍的な成長を遂げ、今や代表の中心を担うようになった。
「選手の努力には本当に尊敬の念しかないですよね。彼らは自分を成長させるために、チームや日本が勝つために最大の努力をしているので、本当に敬意を表したいなと思います。あの時のことは今でも覚えていますが、大学関係者の方に聞いたら薫と綺世、旗手の名前が出てきて。綺世を最初に見に行ったのは大学の練習場でしたね。」
佐野海舟の印象的な活躍
ドイツ1部マインツで印象的な活躍を見せたMF佐野海舟についても、森保監督は言及した。「常に選択肢として考えています。彼のプレーは非常に印象的で、特にタックルの瞬間は圧巻でした。彼のような選手がいることで、チームの競争力がさらに高まると確信しています。」
新戦力の挑戦
東京五輪世代の選手が多い現在のチームは、強力なメンバーが集まっており、若手が入り込むには高い壁となっている。「新戦力を試すべき」という声は、当然指揮官の耳にも届いている。だが誰よりもマンネリ化を懸念し、変化しようとトライしてきたのは指揮官自身だ。
「メディアの方々や周りの方々からも言われたりするんですが、これはスタッフミーティングでも議論になるんです。ニュートラルに見ているつもりですし、常に変化しようとずっとトライをしながらきています。特に東京五輪世代はずっと見てきているので、凝り固まっているところがあるかもしれないと、より自分自身を疑いながら見ていくことはやっているんです。」
未来への展望
森保監督は、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)で日本史上初の優勝を目指している。「自分が東京世代を特別に見ているのか、それとも彼らがずっと認めさせて掴み取ってきているか、というのはすごく悩みますね。これはどっちなんだろうと。ただ替えることでよく競争を煽ると言われるなか、煽らなくてもここまで成長してきたから、彼らは今代表にいるのだと思います。」