【大相撲夏場所】大の里、最速横綱昇進へ!輪島超えの期待と能登への凱旋
大相撲夏場所で大の里が最速横綱昇進を目指し、地元能登への凱旋に期待が高まっています。輪島超えの期待も大きく、角界の新たなスター誕生に注目が集まっています。

大の里、最速横綱昇進への道
大相撲夏場所13日目(23日、東京・両国国技館)、大関大の里(24=二所ノ関)が大関琴桜(27=佐渡ヶ嶽)を寄り切りで下し、初日から13連勝を達成。2場所連続4度目の優勝を果たしました。石川県出身の大の里は、初土俵から所要13場所で横綱昇進が確実となり、年6場所制となった1958年以降で最速記録を更新しました。
輪島超えへの期待
地元能登では、大の里の活躍に大きな期待が寄せられています。輪島の遠縁で「しのぶ会」の瀬戸三代氏(69=七尾市議会議員)は、「大の里関の活躍で、石川県中が大いに盛り上がっている。話題性が抜群で、地元のあいさつ回りでも『昨日の大の里はどうだった?』という話ばかり」と語り、地元での注目度の高さを明かしました。
能登への凱旋に期待
昨年の元日には能登半島地震が発生し、現在も一部地域で復興作業が続いています。今場所前の4月には七尾市と津幡町で春巡業が開催され、大きな盛り上がりを見せました。瀬戸氏は、「大の里関の活躍が能登のお年寄りや相撲ファンにとって、勇気と希望を与えてくださっている。本当にありがとうと言いたい。能登に横綱として凱旋してほしいし、そうしたらみんな元気になる」と熱望しました。
角界の新たなスター
大の里は23年夏場所で、幕下10枚目格付け出しデビュー。所要13場所での横綱昇進は、昭和以降で羽黒山、照国の16場所を抜き最速となります。石川出身では第6代阿武松、1973年に昇進した第54代輪島に続き、52年ぶり3人目の新横綱誕生となります。
大の里の今後の展望
取組後に大の里は「落ち着いて伸び伸びと、何も考えずに思い切っていけた。こんなに早く優勝が決まるのは、自分としても予想していなかったのでうれしい。横綱昇進? まだ終わってない。残り2日間集中して頑張る」と語り、今後の活躍に期待が寄せられています。
大の里が故郷の希望となり、角界をけん引していくことでしょう。