農業と卓球の二刀流:西垣貴司が描くT-Roomの未来
農業と卓球を両立する西垣貴司が、T-Roomを通じて地域に根差した卓球クラブの未来を語る。



農業と卓球の二刀流
鳥取県を拠点に活動する卓球クラブ「T-Room」。クラブ代表の西垣貴司さんは、農業に従事しながら卓球の指導や選手活動も行う“二刀流”だ。地域に根差したクラブとして立ち上げられたT-Roomは、少人数ながら自主性のある運営と熱意で、県内外に存在感を示している。
卓球との出会い
西垣貴司さんは、小学生の頃、たまに卓球をする機会はあったのですがむしろ嫌いで、野球の方が好きな少年でした(笑)。ただ、進学した中学校が全校生徒16人という超小規模な学校だったので、卓球部しかなかったんです。全員が卓球部に入部するような環境でした(笑)。そこに赴任してきた先生が卓球経験者で、その指導がきっかけで卓球にのめり込んでいきました。
高校、大学での卓球
中学時代に声をかけていただいて、県外の京都府・福知山成美高校に進学しました。高校で卓球を引退するつもりだったのですが、顧問の先生に「お前は卓球を続けろ」と言われて。最終的には岡山商科大学で卓球を続け、在学中はインカレ、全日学にも出場する事ができました。
卒業後のキャリア
大学時代の先輩の紹介で、TCマルカワという卓球クラブに就職しました。バイトで1年間、その後は社員として7年間勤務しましたが、29歳のときに家業の農業を継ぐために鳥取に戻りました。
T-Roomの設立
僕が農業で作っている大根は収穫時期が夏場になるので、冬場は時間が作りやすくなります。そのため、TCマルカワで丸川真一コーチに教えていただいた知識や経験を活かしながら卓球のレッスンや教室をしていました。コロナ禍が落ち着いてきたころ、僕自身も卓球を楽しみたいと思い、練習や試合に少しずつ出るようになりました。試合に出た時に宣伝になるようにとチームを作りました。
TCマルカワでの経験
最初からある程度お客さんは集まったのですが、それはTCマルカワでコーチをさせていただいたおかげだと思っていますし、そう保護者の方からも言われたこともあります。そういう意味でも大きな経験でした。また、丸川コーチの顔に泥をぬるようなことはできないと思いながら、気を引き締めて頑張っています。
教え子たちとの関係
コロナまではマルカワの卒業生の子に来てもらって地元の小中学生に講習会をしたりもありました。またチャンスがあれば講習会もしたいと思ってます。マルカワ時代の卒業生や、こっちに帰って来てからの生徒や卒業生らから活躍の報告がくると、そのたびに僕も頑張ろう!とすごいパワーをもらいます。ラリーズさんのSNSでもよく卒業生や生徒の活躍を見ますが、今でも頑張っている子もいて本当に嬉しいですね。