秋の敗戦から春の頂点へ 徳島商が描く"チーム力全開"の甲子園革命
秋季初戦敗退の逆境を乗り越え春季優勝を果たした徳島商。熾烈なポジション争いと選手同士の切磋琢磨が生む新たな可能性に迫る。2年ぶりの夏の甲子園へ向けた熱き挑戦をレポート。
チーム復活の軌跡
「まさかの春季V」が生んだ化学反応 秋季大会初戦敗退という衝撃からわずか半年。徳島商ナインは県内随一の打撃力を武器に春季大会優勝を掴み取った。森影監督は「選手たちが自ら課題に気付き、人間的に成長したことが転機」と語る。
進化の鍵となった3つの改革:
- 個別打撃フォーム調整(タイミング取り/体重移動の最適化)
- メンタルコントロール指導(プレッシャー分散戦略)
- 全員野球コンセプト(ポジション固定制の廃止)
戦力分析
投手陣の新たな可能性
「福島は打たれても崩れない粘りが武器」 サイドスローのエース・福島虎之介を中心に、中継ぎ陣の層厚さが今年最大の強み。春季大会で培った「ストライク先行」戦術が夏の高温下で真価を発揮する。
打線の爆発力 岡本主将を核とする打撃陣は県大会でチーム打率.358を記録。特に得点圏打率.412は「逆境に強い」と評価される。
夏への戦略
ポジション争い白熱
- 内野:5人がショート経験者の異例の状況
- 外野:俊足組vs長打力組の二極化
- ベンチ入り:3年生18人中10人以上がローテーション経験
データ活用の新常識 ・投手リレーシミュレーションシステム導入 ・打者別ゾーン攻略マップ作成 ・気温35℃超え想定のコンディショニング
監督インタビュー
「甲子園の土は平等です。我々の武器は『誰が起用されても戦える』チーム深度。この熱い夏で、徳島の底力を証明したい」
注目スカウトレポート
| 選手名 | ポジション | 特徴 |
|---|---|---|
| 福島虎之介 | 投手 | 最速143km/hの緩急差魔術 |
| 岡本歩樹 | 三塁手 | 県内No.1得点製造機 |
| 伊藤蒼空 | 中堅手 | 50m5.8秒の超絶守備範囲 |

