【高校野球】井達親子の軌跡 挑戦者魂で甲子園へ 樹徳・格朗が放つ守備の美学
樹徳高校・井達格朗が父から継承した守備哲学で健大高崎撃破に挑む。3年ぶりの甲子園出場を目指す挑戦者たちの熱き戦いを徹底レポート。

鋼の遊撃手が紡ぐ新伝説
◇第107回全国高校野球選手権 群馬大会1回戦 樹徳6-1高崎経大付
2025年7月9日、上毛新聞敷島球場にて火花散る熱戦が展開。22年夏の甲子園出場校・樹徳が、昨夏8強の高崎経大付を6-1で下し、挑戦者魂を見せつけた。
■守備の申し子・格朗の芸術的プレー
- 7回表3アウト:鋭い中堅方向ゴロを逆シングルキャッチ
- 6-4-3ダブルプレー成立率100%の驚異的安定感
- 父・誠監督直伝の「グラブさばき理論」を体現
「今日は守備でチームを引っ張れた気がします」と語る格朗(3年)。幼少時から父の特訓で培った「守備IQ」が、今大会注目の【守備率.985】を記録する原動力となっている。
血脈が刻む野球道
■井達家の系譜 | 世代 | 実績 |
---|---|---|
父・誠 | 91-92年夏甲子園出場・遊撃手 | |
子・格朗 | 現役遊撃手・守備範囲広島カープ川村選手級 |
「監督の息子」という重圧をバネに、自主練では毎日200本ノックを消化。その努力が「群馬県No.1遊撃手」の評価を獲得した。
宿命対決へのカウントダウン
■準決勝展望
- 対戦予想:健大高崎(過去3年間対戦成績0勝5敗)
- キーマン:格朗の内野守備網
- 戦略:速球派投手陣による低め攻め
「彼らだけは倒したい」と熱を込める格朗。データ分析班が作成した健大高崎打線の弱点データを元に、まさに「ジャイアントキリング」を仕掛ける。
監督コメント
「息子の成長は選手として以上に人間として誇らしい。このチームの強さは『挑戦者である自覚』。誰も予想しないドラマを創りましょう」
群馬の新星が照らす甲子園への道
今大会注目の【DEFENSE WAR(守備戦争)】を軸に、下克上を目指す樹徳ナイン。その挑戦はまさに「野球の本質」を体現する物語となっている。