九州文化学園の劇的逆転劇!九回裏ホームランで創成館を追い詰める
九州文化学園が九回裏に池田璃玖選手のホームランで創成館を追い詰め、劇的な逆転劇を演じた試合の詳細。

2025年7月27日、第107回全国高校野球選手権長崎大会決勝で、九州文化学園と創成館が激突しました。ノーシードの九州文化学園は、最後まで創成館を苦しめ、劇的な逆転劇を演じました。
九回裏の劇的ホームラン 2点差を追う九回裏1死、捕手の池田璃玖選手(2年)が打席に入りました。池田選手は、創成館のエース、森下翔太投手(3年)の直球を狙い、バットを思い切り振ると、本塁打になりました。このホームランでチームは沸き立ち、池田選手は雄たけびをあげて生還しました。
総力戦の末に 試合は、初の決勝進出にチームを牽引してきた先発の荒木翔斗投手(2年)が三回までに3点を失い、山田陸琥投手(3年)に交代。四回以降は、出塁させても堅守で追加点を許さず、九回表には3人目の山下大翔投手(2年)を投入し、「総力戦」となりました。
同点に追いつく 1点差に迫り、チームは沸きました。次打者の真藤暖瑠選手(3年)が創成館の失策で出塁すると、末永颯人選手(同)、大江斗亜選手(同)の連続安打で満塁に。古瀬一翔選手(2年)のスクイズで同点に追いつき、試合を振り出しに戻しました。
延長戦での決着 しかし、延長十一回表タイブレークで1点を奪われ、追いつくことはできませんでした。チームは、プロ野球投手でも活躍した香田勲男監督が、募集段階から関わって育て上げました。香田監督は「選手たちは最後まで『まだいける』とずっと声をかけあって、一丸となっていた。九回裏のホームランも、みんなの思いがバッターに届いたかのよう」とたたえました。