阪神タイガースのレジェンド 吉田義男さんを偲ぶ
阪神元球団社長・三好一彦氏が吉田義男さんの訃報を受けた心情を描いた記事です。

阪神タイガースの伝説的存在である吉田義男さんが逝去したことに対し、元球団社長の三好一彦氏(94歳)は、西宮市の自宅で言葉を失い、感慨にふけりました。
吉田さんとの出会いは1952年春。まだ神戸大学で二塁手としてプレーしていた三好さんは、同じ関西六大学リーグに在籍した立命館大学の一年生、吉田さんの素晴らしい守備力と打撃に驚きを隠せませんでした。以来、二人は74年にわたる深い友情を築いてきました。
三好さんは、1984年秋に阪神電鉄の一員として吉田さんを監督に推薦。その年には阪神タイガースが初の日本一に輝き、二人の功績は球団の歴史に刻まれました。しかし、1987年には意見の違いから吉田さんが解任されるなど波瀾に満ちた歴史がありました。
「最後に監督をやってくれて、どれだけうれしかったか。タイガースの未来を共に憂いていたからこそ、私にとって彼は同志です。」と三好さんは語りました。
吉田さんと交わした最後の電話は昨年12月3日でした。OB会の総会を欠席した吉田さんが元気だと聞いていましたが、その後の入院を知り、お見舞いに行こうと思っていた矢先の訃報に言葉を詰まらせました。
このように、彼の存在は阪神タイガースの歴史において非常に重要なものであり、多くのファンに愛され続けてきました。吉田義男さんのご冥福をお祈りします。