山県秀内が“プロ初安打”を放つ

日本ハムのドラフト 5 位・山県秀内野手（22＝早大）が、待望の“プロ初安打”を放った。22 日、沖縄・国頭の 2 軍キャンプでの紅白戦に紅組の「2 番・二塁」で先発出場。3 回 2 死走者なしで迎えた 2 打席目、達孝太投手（20）から華麗な右前打を放った。5 回にも右前打と 3 打数 2 安打。走っても 3 盗塁をマークするなど、期待の即戦力内野手が急ピッチで仕上がってきた。

趣味はピアノで堅守が売り

ピアノが趣味で堅守が売り。漫画「ドカベン」の殿馬をほうふつさせる姿から、山県は“リアル殿馬”と呼ばれていた。今キャンプはここまで 4 試合で 8 打数 0 安打とバットの方はからっきし。しかし、実戦 10 打席目にしてついに“秘打”が飛び出した。

安打はいずれも追い込まれてから

「ようやく開幕しました」そう言って苦笑いを浮かべたのは、3 回 2 死走者なしで迎えた 2 打席目だ。白組先発・達に追い込まれながら、最後は直球を逆方向に華麗にはじき返した。一、二塁間を破る待望の“プロ初安打”に「追い込まれてから真っすぐをケアして、変化球はなんとか食らいつく気持ちだった」。5 回には右前打を放つなど、2 安打 3 盗塁の活躍に表情を緩めた。

2 ストライクから軽打の意識が奏功

早大から即戦力内野手として入団。初実戦となった 4 日の紅白戦では持ち前の好守も見せたが、快音は響かなかった。「最初は振っていく中で合わせていこうと意識したが、やっぱり振っていくのは 2 ストライクまで」と山県。この日の安打はいずれも追い込まれてからで、2 ストライクから軽打の意識が奏功した。

1 軍ではオープン戦がスタート

「自分のできることをしっかりやり、背伸びせず、結果が出ても出なくても学んでいければ」。1 軍ではオープン戦がスタートしたこの日、山県もプロ野球生活の大きな一歩を踏み出した。（清藤 駿太）