中大が青学大に先勝、5 季連続優勝へ好発進
東都大学野球春季リーグ戦が開幕し、中大が青学大に先勝しました。急な先発投手交代にも動じず、全員野球で勝利をもぎ取った中大は、5 季連続優勝に向けて好発進しました。

中大、5 季連続優勝を狙う青学大に先勝 小刻みな継投と伊藤櫂人の決勝 2 ランでピンチを乗り切る
東都大学野球春季リーグ戦が開幕し、中大が昨年、リーグ 4 季連続優勝、大学 4 冠を果たした青学大に先勝。開幕戦を飾った。
チームのアクシデントを全員野球で乗り切る
この日、先発予定の岩城颯空投手(4 年=富山商)が急な発熱で先発を回避。試合前、繁永晟内野手(4 年=大阪桐蔭)が選手たちに「いくぞ!」と元気に声をかけ、チームの不安を吹き飛ばした。
急きょ、マウンドに上がった山口謙作投手(4 年=上田西)が初回、打ち込まれ 3 失点で降板しても、選手たちは下を向かない。子安秀弥投手(2 年=東海大相模)から、三奈木亜星投手(4 年=浦和学院)とつなぎ流れを引き寄せると、3-3 で迎えた 6 回、2 死二塁から伊藤櫂人内野手(3 年=大阪桐蔭)が初球のフォークを捉え、レフトスタンドへ運ぶ勝ち越しの 2 ラン本塁打。「初球から攻める気持ちでいった。入った、という感触はありました」。9 回には東恩納蒼投手(2 年=沖縄尚学)が、3 者凡退でリードを守り切った。
全員でもぎとった開幕戦勝利
3 月終盤、練習試合が終わった時、三奈木はチームメートに「みんなでつないで勝利に導く」と宣言していた。「(岩城の先発回避は)アクシデントでしたが、みんなでつなぐ意識で臨んでいたので、影響はありませんでした」と、胸を張った。清水達也監督(60)も「全員でやっていこうというチーム方針の中で、みんなで戦えてよかった」と、笑顔。今季の中大を象徴する全員野球で、青学大に土をつけ、好発進した。