大の里の真価が問われる大相撲の行方
大の里の相撲内容と今後の展開について、元横綱・稀勢の里が解説。優勝への道筋と真価が問われる場面に注目。

大の里の相撲内容
大の里の相撲内容はあまり褒められたものではありませんが、立ち合いはしっかりと当たれていた。伯桜鵬の姿勢が低すぎたこともあるので、あの流れでははたきも仕方なしでしょうか。相手の状態も良くなさそうでいちかばちかに出た感じでしたが、うまく対応しました。
優勝への道筋
結びで豊昇龍が負けたのは意外でしたが、早くも優勝に王手がかかりました。今場所は立ち合いも強くなっているし、前傾姿勢になるケースが多かった。入門して2年、プロの力士としてようやく実が入ってきたと感じています。
真価が問われる場面
展開的にはがぜん有利になりましたが、ここからが真価を問われます。前日の若隆景戦でも苦戦したように、当たって前に出る相撲がここ2日は影を潜めています。嫌な流れを引きずらないためにも、琴桜戦は大の里らしい相撲で決めてほしい。最後までしっかりと自分の力を出し切る。それが次のステージへの礎となるはずです。
父・中村知幸さんの反応
【写真あり】大の里Vに父・中村知幸さんが万感の涙。
(元横綱・稀勢の里)