大の里、史上最速で横綱昇進確実!13連勝で琴桜を破り夏場所優勝
大の里が史上最速13場所での横綱昇進を確実にし、琴桜を破り夏場所で優勝。13連勝で新たな歴史を刻む。

大の里、史上最速で横綱昇進確実
大関・大の里(24)が23日、東京・両国国技館で行われた大相撲夏場所13日目で大関・琴桜(27)を寄り切り、2場所連続4度目の優勝を決めました。これにより、大の里は史上最速となる13場所での横綱昇進を確実にしました。
13連勝で新たな歴史
大の里は自己最長を更新する無傷の13連勝を達成し、2023年夏場所の幕下10枚目格付け出し初土俵から、所要13場所での昇進は最速となりました。日本出身としては、2017年初場所後に昇進した師匠でもある横綱・稀勢の里(現二所ノ関親方)以来の快挙です。
大関対決で圧倒的な強さ
大の里は立ち合いで踏み込めず突き放されるも、素早く反応して前進。右を差すと左おっつけで一気に琴桜を寄り切りました。「(勝てば優勝は)頭に入っていたが、全体的に落ち着いていた」と語り、13戦全勝という数字に、持ち味の馬力を生かした文句なしの内容でした。八角理事長(元横綱・北勝海)も「これはすごいわ」と驚嘆しました。
謙虚なエリート
日体大ではアマチュア横綱を含め13冠に輝き、二所ノ関部屋に入門。将来の横綱候補と言われたが、本人が「1回もない」と否定するように、横綱への思いを口にしたことはありません。「(横綱と)言わないのは、やるべきことがたくさんあるから。まずは目の前のことをやらないといけない」と語り、エリートと見られるが、父・中村知幸さん(49)いわく「雑草」でした。
今後の目標
大の里は「まだ終わっていない。残り2日を終えていい報告が聞けたらいい」と語り、目指すのは12年秋場所の日馬富士以来となる全勝での横綱昇進です。「全勝優勝をやってみたい」と意気込み、最高の形で夏場所を締め、24歳の逸材は大横綱への道を歩んでいます。
大の里の主な記録
- 13日目の優勝: 2015年初場所の横綱・白鵬以来。日本出身では96年秋場所の同・貴乃花以来。
- 初土俵からスピード横綱昇進: 所要13場所の今場所後に横綱へ昇進すれば昭和以降では羽黒山、照国の初土俵から所要16場所を抜く。
- 新入幕からスピード横綱昇進: 58年以降では大鵬の11場所を抜く所要9場所。
- 石川出身の横綱: 73年夏場所後の輪島以来。
- 初土俵から全場所勝ち越し: 横綱昇進は58年以降初。
- 大卒での横綱昇進: 日大の輪島以来2人目。
- 二所ノ関部屋: 元横綱・稀勢の里の現師匠が21年8月に荒磯部屋(同年12月に現部屋名に改称)を創設後初。
- 現役最多V: 4度の優勝は現役最多。