2025年F1カナダGP:マクラーレンの同士討ちとノリスの自己批判

2025年F1カナダGP決勝でマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリが同士討ちを起こし、ノリスが即座に自己批判した瞬間を詳しく解説。

2025年F1第10戦カナダGPは、マクラーレンチームにとって波乱の展開となりました。レース終盤の67周目、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが同士討ちを起こし、ノリスはリタイアを余儀なくされました。

レースの展開

この週末のマクラーレン勢は、前戦スペインGPまでの圧倒的な強さを見せることができず、メルセデス勢とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の後塵を拝する展開が続いていました。終盤59周目、5番手のノリスが4番手のピアストリの1秒以内に迫り、チームからDRSを使用してのオーバーテイクが許可されました。

同士討ちの瞬間

66周目、ターン10(ヘアピン)の進入でノリスがインを刺し、いったんは先行しました。しかし、立ち上がりでピアストリがやや前に出て、サイド・バイ・サイドの状態に。最終シケイン手前のブレーキングでノリスがやや引き、ピアストリが先行しました。メインストレートを立ち上がったピアストリはアウト側にマシンを寄せ、ノリスはピットウォールとの狭い隙間にねじ込んで行き、右フロントタイヤがピアストリの左リアと接触。ノリスは反動でウォールに突っ込みました。

ノリスの自己批判

クラッシュ直後、ノリスは無線で「僕のせいだ。みんな僕が悪かった。バカだった」と即座に自己批判しました。この種の同士討ちで、すぐに自分の非を認めるドライバーは珍しく、ノリスの性格が垣間見える瞬間でした。

過去の事例

チームメイト間の激しいタイトル争いは、F1の歴史においても珍しいことではありません。1980年代のマクラーレン・ホンダ時代のアイルトン・セナとアラン・プロスト、約10年前のルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがメルセデスでも見られた戦いがその例です。

今後の展望

マクラーレンのふたりは、ドライバーズ選手権で1、2位につけてからも、相手を十分に尊重し合っているように見えます。ピアストリの自制心とノリスの優しい心根が、今後のチームの成長にどのように影響するか、注目が集まります。

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