第107回全国高校野球茨城大会:明秀日立の熱戦と感動の勝利
第107回全国高校野球茨城大会決勝で、明秀日立高が藤代高を破り、3年ぶり2度目の優勝を果たしました。熱い応援と選手たちの奮闘が感動を呼びました。

3時間超の熱戦、応援席も熱気
ノーブルホームスタジアム水戸で行われた第107回全国高校野球選手権茨城大会決勝は、明秀日立高が藤代高に競り勝ち、3年ぶり2度目の優勝を果たしました。試合は3時間を超える熱戦となり、両校の応援団も最後まで選手たちを後押ししました。
明秀日立高の応援団の活躍
三塁側スタンドの明秀日立高の応援団は、猛暑の中、野球部員や保護者ら約500人が集結。多彩な応援歌でナインを鼓舞しました。応援団長を務めた金成朋佳さん(18)は「応援の力で勝利に貢献する。勢いづけたい」と力強く語りました。
タイブレークの末の勝利
一回表、明秀日立高は幸先よく2点を先制。2点適時打を放った佐藤虎太郎選手(3年)の父、倫之さん(49)は「調子が上がってこない中で一本出た。流れも呼んでくれた」と息子をたたえました。タイブレークの十回、2点を奪い、中岡誠志郎投手(3年)が最後の打者を三振で抑え、優勝が決まりました。
選手たちの喜びと感謝
優勝が決まった瞬間、生徒らはうれし泣きしたり、抱き合ったりして喜びを分かち合いました。けがを抱えながらも代打で安打を放った能戸輝夢主将(3年)の母、志保さん(40)は「甲子園へ連れて行ってくれてありがとう。みんなに感謝」とうれし涙を浮かべました。
藤代高の健闘を称える
一塁スタンドの藤代高側は生徒や保護者、OBら約600人が詰めかけ、野球部OBの中村修取手市長(63)は「ここまで来たら無心で全力を尽くして楽しんで」と後輩にエールを送りました。試合後、山内瑠大さん(18)は「公立校として地元の人から多くの応援をもらった。ありがとうと言いたい」と選手たちに拍手を送りました。
期待される甲子園での活躍
日立市長の小川春樹氏は「甲子園では『明秀日立旋風』を巻き起こし、深紅の大優勝旗を持ち帰ってくることを期待している」と述べました。高萩市長の大部勝規氏も「甲子園で実力を存分に発揮し、勝利を重ねていくことを心より期待している」とコメントしました。