高校時代のスタート

田中祐貴監督は、高校入学当初は補欠であり、投手としての実力は17人中10番目程度でした。当時はメイングラウンドでの練習もできず、雑草だらけのブルペンで立ち投げをしていました。しかし、同級生の辞退により徐々に出場機会が増え、2年夏には愛知大会ベスト4に進出しました。

トレーニングの転機

2年秋の県大会後、田中監督は同級生の関屋智義のトレーニング方法に触発され、ジムでのトレーニングを開始しました。一冬で体重が10キロ増え、球速も10キロ上がり、夏前には140キロを投げられるようになりました。これがプロ野球選手への道を開くきっかけとなりました。

プロ野球での活躍

1997年のドラフトで近鉄から5位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。近鉄、オリックス、ヤクルトの3球団でプレーし、通算28勝を記録。119試合登板のうち63試合が先発と、先発投手としての実績を残しました。

監督としての挑戦

現役引退後は帝京大可児のコーチを経て、2022年4月から母校の杜若高校の監督に就任。2023年はベスト8、2024年はベスト4と、一歩ずつ階段を登ってきました。この夏、初の甲子園出場を目指しています。

田中監督のメッセージ

「補欠からでも努力次第で夢は叶う。自分を信じて、諦めずに挑戦し続けてほしい」と、田中監督は若い選手たちにエールを送っています。