バスケ日本代表、アジアカップでベスト8逃す 田臥勇太が今後の成長に期待
バスケットボールアジアカップで日本代表がベスト8進出を逃し、田臥勇太が今後の成長に期待を寄せる。

レバノン戦の敗因と今後の課題
サウジアラビアで開催中のバスケットボールアジアカップ。日本代表は準々決勝進出決定戦でレバノンに73-97で敗れ、ベスト8進出を逃しました。現地で解説を務めている田臥勇太選手は、「ワールドカップ予選に向けて強いチームを作っていってほしい」と今後への成長に期待を寄せました。
レバノン戦の振り返り
序盤はなんとか日本のペースでも行けた時間帯もありましたが、ちょっとしたターンオーバーが相手の得点に繋がってしまいました。それが痛かったかなと思います。前半それがなければ、もう少し点差がなかったか、日本がリードして終われるくらいのいい前半だったと思います。後半は相手の勢いに持っていかれてしまいました。
レバノンの応援と日本の選手たち
レバノンの応援もすごかったですけど、そこまで影響してなかった気がします。一方で、レバノンは応援を力にして戦っていた印象があります。吉井選手は富永選手がかなりマークを受けている中で、打開しなくてはいけないという意識は高かったです。得点を取りに行っていたのも素晴らしかったです。また、ハーパー選手も点差が開いたところで誰かがきっかけを作らなくてはいけないという中で、意識を持ってプレーしていたと思います。彼にとっては大きな経験になった試合だった思います。
今後の展望
若手にとっては良い経験になったと思いますし、今のアジアのレベルもチームとして経験できた大会だったと思います。今回の経験を無駄にしないで(今年11月から始まる)ワールドカップ予選に向けて強いチームを作っていってほしいです。その可能性はあるチームだと思うので、強くなっていくことを期待しています。
田臥勇太の総括
アジアで勝つと言うことの大変さを経験した大会だったと思います。日本のバスケを表現出来れば、絶対に勝てるチャンスもあると感じられた大会でした。前向きに強くなっていくチームを作っていくという思いを持って、成長していってほしいと思います。
■田臥勇太 日本選手初のNBAプレーヤー。フェニックス・サンズでのプレーを経て、帰国後はBリーグ創設前から日本のトップリーグで活躍。現在も宇都宮ブレックスのキャプテンとして現役を続け、その卓越したリーダーシップとバスケットボールIQでチームをけん引している。