大相撲五月場所で珍しい「まわし待った」発生!金峰山対千代翔馬の緊急事態
大相撲五月場所で、金峰山と千代翔馬の取組中に珍しい「まわし待った」が発生。審判の迅速な対応と力士の再開後の動きに注目が集まった。

まわし待ったの発生
大相撲五月場所の中日、東京・両国国技館で行われた前頭八枚目・金峰山と前頭五枚目・千代翔馬の取組中、珍しい「まわし待った」が発生した。立ち合いからがっぷり四つで組んだ両力士は、金峰山が千代翔馬の後ろまわしをがっつり掴んだが、徐々にまわしが解けてしまう事態に。
審判の迅速な対応
解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は、まわしが緩んだ時点で異変に気づき、「審判が手を上げてる」と言及。土俵外からも指摘が行われる緊急事態となったが、次の瞬間、両力士の動きが止まったことを確認し、式守勘太夫が「まわし待った」をかけた。
再開後の展開
再開後、金峰山は後ろまわしをしっかり掴み、そのまま寄り切りで6勝目をあげた。千代翔馬は6敗目となった。実況を務めた元NHK大相撲中継の藤井康生アナウンサーは、「金峰山は(まわし待ったで)ひょっとしたら有利になったかもしれません」と話し、花田氏も「有利に働きましたかね」と同調した。
珍しい一幕
長きにわたって相撲に携わっている花田氏が「私もはじめて見ました」と言うほど、まわし待ったを巡るさまざまな事情が勝敗に影響することとなった一番。藤井アナも「ほどけて戻した時に持つ場所は確かにないですね」「これは仕方がなかったです」とレアケースな一幕であったことを伝えた。