元北青鵬ダワーニンジ氏が旭大星の断髪式に出席 宮城野部屋の暴力問題とその影響
元北青鵬のダワーニンジ氏が旭大星の断髪式に出席。宮城野部屋の暴力問題が相撲界に与えた影響を振り返る。

2025年6月1日、都内のホテルで元前頭旭大星の大串拓也氏の断髪式が行われ、元前頭北青鵬のアリューナー・ダワーニンジ氏(23)が出席した。昨年2月に引退したダワーニンジ氏は、まだまげを結うことができる長さの髪を後頭部で束ね、大きな“おだんご”をつくる髪形で登場。現役時代の204センチの大柄な体格は、会場でも一際目を引く存在だった。
ダワーニンジ氏は、弟弟子への長期間にわたる暴力が発覚し、引退に至った。所属していた宮城野部屋の師匠、宮城野親方(元横綱白鵬)は、監督責任を問われて2階級降格、部屋は閉鎖となった。宮城野親方はその後、伊勢ケ浜部屋の部屋付きとして後進を指導してきたが、現在、退職が濃厚となっている。
断髪式の最中、ダワーニンジ氏は割り当てられた席でおとなしく座っている時間が長かった。式の最後の方で壇上に上がって、ハサミを入れ、大串氏に声を掛けて足早にステージから降りた。その後、報道陣を避けるように、こつぜんと姿を消し、会場を後にした。
この断髪式は、相撲界の過去の不祥事を振り返る機会ともなった。宮城野部屋の暴力問題は、相撲界全体に大きな影響を与え、その後の改革のきっかけとなった。ダワーニンジ氏の姿は、その問題の象徴として、多くの人々の記憶に残ることだろう。