戸上隼輔、世界卓球選手権で日本男子シングルス46年ぶりのメダルへ!
戸上隼輔が世界卓球選手権で日本男子シングルス46年ぶりのメダル獲得へと王手をかけました。ドイツ武者修行で得た経験が勝利の鍵に。

戸上隼輔、激闘を制してメダルへ
2025年5月22日、カタール・ドーハのルサイル・アリーナで行われた世界卓球選手権個人戦第6日。男子シングルス4回戦で、パリ五輪代表の戸上隼輔(23)が、同種目の日本勢46年ぶりの表彰台に王手をかけました。戸上はスロベニアのダルコ・ヨルギッチ(世界ランク10位)をフルゲームの激闘の末に破り、初の8強入りを果たしました。3位決定戦がないため、準々決勝で勝てばメダル獲得が確定します。
ドイツ武者修行の成果
戸上は過去2大会で3回戦止まりでしたが、パリ五輪後は「世界で勝負」すべく2季ぶりにドイツ・ブンデスリーガに参戦。4月に現役引退し、専属コーチに就いた上田仁氏(33)と二人三脚で、日本にはいない多様な戦型の選手と対戦し、戦い方の幅を広げました。
決勝ゲームの逆転劇
3-3の最終ゲームで、戸上は相手に先にマッチポイントを握られましたが、逆転して得意の逆回転のチキータで勝負を決めました。床の上に大の字になり右拳を突き上げ、ベンチの上田コーチに駆け寄ってハグ。フルゲームの死闘を制し、初の8強入りを果たしました。
日本男子シングルスの歴史的瞬間
日本男子のシングルスは1979年大会金の小野誠治以来、表彰台から遠ざかっていました。日本勢46年ぶりのメダルまであと1勝。プロレス好きの23歳はアントニオ猪木さんのテーマ曲にかけ「日本代表でメダルを獲得できる好機はある。120%の力で炎のファイターとして頑張ります」と闘魂を込めました。
戸上隼輔のプロフィール
- 生年月日:2001年8月24日
- 出身地:津市
- 身長:171cm
- 主な成績:2021年アジア選手権混合、男子ダブルス2冠、2021年世界選手権男子ダブルス銅、2022年男子団体銅、2022年、2023年全日本選手権男子単連覇、2022年男子ダブルス優勝
- 趣味:プロレス(棚橋弘至のファン)