侍ジャパンの打撃革命:ライナー打撃でチーム打率急上昇
侍ジャパンが打撃改革を実施し、ライナー打撃を徹底することでチーム打率が急上昇。詳細なデータと選手のコメントを紹介。

打撃改革の背景
侍ジャパンは、2025年5月21日から打撃改革を実施し、全選手に打球角度14度を目安とするライナー打撃を徹底しました。この改革により、5月28日までの7試合でチーム打率が2割7分3厘に上昇し、6勝1敗と好調を維持しています。
改革の詳細
改革は、試合前の打撃練習から始まりました。特に、長距離砲を含む全16打者が低弾道のライナーを連発し、試合での安打数を増やすことに成功しました。例えば、21日の阪神戦では、昨季0勝3敗と苦手だったビーズリーを4回途中でKOし、本塁打なしの12安打を放って勝利しました。
選手のコメント
1番打者に定着した増田陸は、「みんな打ててなかったですし、チームとして変えないといけない時だったと思う。僕自身にもいいきっかけになっている」と効果を実感しています。また、先発出場の機会を増やしている門脇は、「やるべきことをシンプルにして、ライナーをとにかく打ち続ける。結果が出ようが出まいが続けたい」とライナー打撃の継続を誓いました。
今後の展望
6月3日からは交流戦が開幕します。速球派が多いパ・リーグ相手にこそ、ライナー打撃が真価を発揮しそうです。阿部監督は、「練習だとみんな(打球が)上がっちゃう。飛ばしたくなっちゃうから。だけど試合での安打の角度でなるべく打った方がいい。試合のための練習なんだから」と述べています。
打球角度の重要性
一般的に長打になりやすいとされる「バレルゾーン」は、打球速度158キロ以上で打球角度26~30度です。一方、内野の頭上を越え、外野の間を抜ける安打となりやすい打球角度は12~15度と言われています。侍ジャパンはこのデータを活用し、打撃改革を進めています。