F1スペインGP:角田裕毅のグリップ不足問題と予選最下位の真相
F1スペインGPで角田裕毅が予選最下位に沈んだ背景と、グリップ不足問題の詳細を解説。ピレリのエンジニアも首をかしげる謎の現象とは。

角田裕毅の予選最下位:グリップ不足の謎
F1第9戦スペインGPの予選で、角田裕毅(レッドブル)が最下位に沈むという衝撃的な結果となった。その背景には、謎のグリップ不足問題があった。
金曜フリー走行での異変
金曜日のフリー走行1回目(FP1)の最初のプッシュラップを終えた角田は、無線で「なんだかグリップがまったく感じられない」と呟いた。ハードタイヤを使用し、路面がまだ整っていない段階だと思い、そのまま走行を続けたが、状況は改善しなかった。
セットアップ変更の試み
角田とチームは、ディファレンシャルやエンジンブレーキなど、電子的に調整可能な部分を変更し、グリップ不足の改善を試みた。しかし、FP2やFP3でもセットアップを変えてみたものの、根本的な違和感は最後まで拭い去ることができなかった。
予選での結果
結局、予選も同じ状態で迎えることになり、Q1で敗退。最下位20位という結果に終わった。角田自身は「FP1の最初のプッシュラップから、ずっと何かがおかしいと感じていた」と語り、グリップレベルの低さが根本的な問題だったと振り返った。
ピレリのエンジニアも困惑
このグリップ不足の問題は、ピレリのエンジニアも首をかしげるほどで、その原因はまだ解明されていない。角田は「セットアップを変えてもまったく無駄で、フィーリングはどうすることもできなかった」と述べ、非常に残念な結果となったことを明らかにした。
今後の課題
角田とチームは、このグリップ不足の問題を解決し、今後のレースでより良い結果を目指すことが求められている。スペインGPでの経験を活かし、次のレースでの改善が期待される。