2025年F1エミリア・ロマーニャGP:メルセデスの挑戦と苦悩
2025年F1エミリア・ロマーニャGPでのメルセデスのパフォーマンスとチームの戦略を詳しく解説。ジョージ・ラッセルの7位入賞とアンドレア・キミ・アントネッリのリタイアの背景を探る。

メルセデスのエミリア・ロマーニャGPでの苦戦
2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPでは、メルセデスチームが多くの課題に直面しました。ジョージ・ラッセルは7位でフィニッシュし、母国での初グランプリに臨んだアンドレア・キミ・アントネッリはトラブルによりリタイアしました。
ジョージ・ラッセルのレース
ラッセルはレース序盤からリヤの安定性に問題を抱え、リヤタイヤの温度コントロールに苦戦しました。これによりデグラデーションが加速し、早めのピットストップを余儀なくされました。2ストップ戦略へ移行したものの、トップグループのペースに及ばず、7位に終わりました。
ラッセルはレース後、「厳しい一日だった。リヤが不安定でリズムに乗れなかった。路面温度が高く、リヤアクスルがオーバーヒートし、タイヤを適正なウインドウに保つのが難しかった」とコメントしました。
アンドレア・キミ・アントネッリのリタイア
アントネッリは母国での初グランプリをリタイアで終えました。トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンによると、リタイアの原因は「スロットル制御の喪失」でした。スロットルペダルが徐々に機能しなくなり、最終的には安全のためにシステムが停止しました。
アントネッリは「母国での初グランプリをこのような形で終えるのは残念だ。DNFはいつだって避けたいが、ここイモラで経験するのはより一層辛い」と語りました。
今後の展望
メルセデスは今回のレースで得た教訓を活かし、次戦モナコGPでの巻き返しを目指します。ラッセルは「今週末から得た教訓を持ち帰り、すぐにモナコへ臨む。あそこで走るのが楽しみだ」と意気込みを語りました。
[オートスポーツweb 2025年05月19日]