【ラグビー新ルール】フランス発『オレンジカード』導入で試合が変わる!20分レッドカードの未来
フランスラグビー界が新たなルール『オレンジカード』を導入。20分レッドカードとの違いや試合への影響を徹底解説。

フランスラグビー界の新たな挑戦
ラグビー界では、選手の安全を最優先に考えた新たなルールが次々と導入されています。その中でも、フランスが独自に採用した『オレンジカード』は、従来のレッドカードやイエローカードとは異なる新しい制裁手段として注目を集めています。
オレンジカードとは?
オレンジカードは、危険なプレーがあった場合に、主審がその場で判断する中間的な制裁です。永久的なフルレッドカードにするには不十分で、かといってイエローカードに減軽するのも適切ではない状況で使用されます。このカードは、選手を20分間退場させ、その後別の選手と交代させることを認めるものです。
20分レッドカードとの違い
国際試合で導入されている20分レッドカードとの大きな違いは、カードの色です。フランスでは、観客が理解しやすいようにオレンジ色のカードが使用されます。また、フランスのリーグでは、行動が合法か非合法かに関わらず、他の基準が満たされていれば、永久的なフルレッドカードが科される点も特徴です。
新ルールの運営と課題
新ルールの運営には、技術的および財政的な課題もあります。バンカーシステムを導入するには、カメラや通信ネットワークの設置、専門のビデオレフリーや技術スタッフの確保が必要ですが、現時点ではトップ14に導入することは難しいとされています。そのため、主審がその場で最終的な判断を下すことになります。
今後の展望
9月6日に開幕するトップ14の新シーズンでは、この新しいルールがどのように運営されるのか、注目が集まります。選手の安全を守りつつ、試合の流れを妨げないバランスが求められる中、フランスラグビー界の新たな挑戦が始まります。
(文:福本美由紀)