早稲田大学ラグビー部、野中健吾キャプテンが率いる新チームの挑戦
早稲田大学ラグビー部の野中健吾キャプテンが、新チームを率いて全国大学ラグビー選手権での優勝を目指す。

野中健吾キャプテンのリーダーシップ
早稲田大学ラグビー蹴球部は、全国大学ラグビー選手権で最多16度の優勝を誇る強豪チームです。しかし、2019年シーズン以降、王座から遠ざかっています。その奪還を目指す新たなリーダーとして、インサイドCTBの野中健吾がキャプテンを務めています。
野中キャプテンは、東海大大阪仰星高校出身で、身長180cm、体重92kgの体格を活かし、ボールキャリー、タックル、スキルに長けています。1年時から10番、SOとして活躍し、昨季は12番として「BKの大黒柱」と大田尾竜彦監督から全幅の信頼を寄せられていました。
チームの目標とスローガン
野中キャプテンは、同期の仲間と共に「情熱的で団結し、勝ちきれるチーム」を目指しています。そのために4年生全員で決めたスローガンは「One Shot」です。このスローガンには、一つのプレーに徹底的にこだわり、情熱と渾身の力を込めること、全部員と観客が一丸となり、一つの方向を向いて団結すること、昨季の決勝での敗戦を胸に刻み、数少ないチャンスを一発で仕留めて勝ち切るという三つの意味が込められています。
春の戦績と課題
キャプテンになって半年が経った野中は、グラウンド内外でのコミュニケーションを重視し、チーム作りに努めています。春の戦績は必ずしも思い通りではありませんでしたが、帝京大学戦での逆転勝利は新チームの成長を示すものでした。
野中は、「昨季の反省から、全員が80分間全力でプレーし続け、最後に勝てればいいと新チームになってから言っていた。そういった意識は少しずつ根付いてきたかな」と語りました。また、ブレイクダウンや組織ディフェンス、タックルなど、細かいところまで詰めてきたことが成果として少し出たと評価しつつも、80分を通しての粘りがまだ足りないと課題を指摘しました。
今後の展望
野中キャプテンは、チームを引っ張り、全国大学ラグビー選手権での優勝を目指します。そのために、日々の練習を通じて、一瞬一瞬にこだわり、勝利への道を切り開いていく覚悟です。